
水ガラス用有機硬化剤 リカセット
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- 水ガラス・エステル鋳型の概要とは?
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水ガラスを有機エステルで硬化させる自硬性鋳型である。水ガ ラス粘結剤とする自硬性鋳型は過去に種々の方法が提案され、一時多く実用されたこともあったが徐々に衰退していった。この中で現在でも比較的実用されている水ガラス系自硬性としては、この水ガラス・エステル自硬性鋳型である。この方法は当初土木技術の地盤硬化剤として米国や日本で開発され、その後、英国で実用されたものである。我国では少し遅れてアシュランド社から技術導入した保土谷化学が最初に販売したのが始まりである。その後神戸理化学工業やフォセコ・ジャパンからも販売されている。
 
- 水ガラス・エステル自硬性鋳型の硬化機構とは?
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硬化剤として使用する有機エステルが水ガラスのアルカリ性により加水分解され、有機酸とアルコールに分解される。加水分解で生じた有機酸が水ガラスのアルカリ分と反応して、アルカリ分で安定化されていた水ガラス中のSiO2分がゲル化して硬化させるものと考えられている。硬化速度は有機エステルの種類を変えることにより大きく変えることが出来る。硬化剤としての有機エステルは水ガラスに対して重量比で10~15%の範囲内で一定量使用される。有機エステルの添加量を変えても硬化速度は余り影響を受けない。また硬化速度は水ガラスのモル比によっても影響を受け、モル比が大きいほど硬化が速くなる。
 

                                        リカセットは鋳物工場からの公害の除去と鋳型造型の生産性向上を目指して開発した低粘性の液状水ガラス硬化剤であり、市販の水ガラスとリカセットを組合わせて造型する鋳型造型法です。
                                        リカセットの成分は有機酸と高級アルコールとの誘導体です。
                                        水ガラスとリカセットの硬化原理はリカセットが水ガラス中のアルカリ分により加水分解して有機酸と高級アルコールとに分解され、この分解された有機酸と水ガラスとが中和反応によりゲル化し、また一方高級アルコールにより水ガラスが脱水され、さらにゲル化が促進され、強固な硬化物となり、砂型ができあがります。
                                    
特長
- リカセットは液体のため、自動計量が可能です。
 - 硬化速度が自由に変更できます。
 - 崩壊性は水ガラスをバインダーとして使用する造型法の中で最良です。
 
| 種類 | No.7 | No.6 | No.5 | No.4 | No.3 | No.2 | No.1 | 
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 硬化速度 | |||||||
| 可使時間(20℃) | 約90分 | 約60分 | 約40分 | 約20分 | 約15分 | 5分以下 | 2分以下 | 
| 外観 | 無色透明 | ||||||
| 比重(25℃) | 1.09~1.21 | ||||||
| 消防法 | 第4類第3石油類 | ||||||
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                                                    (比重は代表値)  ※上記可使時間測定に使用した水ガラスはモル比2.7、ボーメ47  | 
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使用方法
- 混練順序は珪砂+リカセット+水ガラスです。
 - ご使用になる水ガラスはモル比2.7 前後、ボーメ45~50 のものが最適です。ただし砂の種類、気温の
変化等によりモル比2.5~3.0 の範囲でご使用になれます。 - リカセットの添加量はいずれの種類も水ガラスに対して10~15%の範囲が最適です。標準添加量は12%です。
 - 水ガラスの添加量は珪砂に対して3.0~4.5%の範囲でご使用下さい。
 
荷姿
| 石油缶 | ドラム | 
|---|---|
| 20kg | 200kg | 
- 当カタログの物性値は出荷時の値を示しています。
 - 取り扱いの詳細については、各商品のSDSを必ず参照して下さい。
 - 使用時は保護手袋、保護メガネを着用して下さい。
 - なおカタログの記載内容は、仕様変更などの為、変更することがあります。
 





